EX-BOUNDARY

境界(私)を広げるように生きたい私の日々の日記

フィヨルドトレンド2020

designship2020で発表していた、フィヨルドトレンド2020を読んだのでその記録

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メタトレンド

原理原則の再考

・資本主義の社会が生み出した資本第一の価値観に見直しが掛かろうとしている、

 ただ、お金を稼いで使って、自分を喜ばせるための消費を続けるのではなく、

 社会・環境などより全体的な最適性を考えて価値観の再構築が行われる。

・原理原則の再考はそのような資本主義経済の見直しを予測した言葉である。

トレンド

01. 新たな成長の公式

・「自由企業資本主義の長期的な健全性は、目的ある利益を上げられるかにかかっています。」

・健全性のある利益追求が求められ、利益のためにどのようなコストも許容するという考えは

 通用しなくなっている。

02. マネー・チェンジャー

・私たちとお金の関係性は変わりつつある。現金を利用する機会は格段に減ってきており、

 電子マネーを利用して購買活動をする機会が増えている。さらに、お金自体に生体情報

 を組み込むことも始まっている。お金に自分が学生であるという情報を持たせるなど。

・そのようなお金と自分たちの関係性を変えていく潮流が今後大きく生まれてくるはずで、

 それらがマネーチェンジャーの潮流として現れてくる。

03. 歩くバーコード

・生体認証や5Gの発展により、私たちを物理的に機械が読み取り、認識し、サービスを

 提供する時代になりつつある。フィジカルな環境において、個人がデジタルに識別され、

 パーソナライズされた体験が生み出される。

・自分を識別できる情報がクッキー情報として至るところに残ることにより、プライバシー

 の問題は憂慮される必要がある。どのように同意をしたのかを明確にする仕組みが必要。

04. 流動的な人々

・私たちが求めることは流動的に変わっている。お金やステータス、職業、モノの購入

 の評価軸ではなく、人々は日々の体験・誰かとの共体験を通して自分とは何かを定義

 するための活動が消費活動の見直しと共に始まってきている。

05. 知性のデザイン

・AIは私たちの生活に溶け込み、私たちをサポートする役割を担っている。AIの進歩により、

 私たちの生活も大きく進歩しているが、一方でAIのアルゴリズムにより社会的思想までも

 偏重させてしまうこともあり、人間と機械の関係性を最適化することが求められている。

・知性のデザインとは、そのような機械のアルゴリズムを私たちの生活と最適化させるために

 AIの脳である、アルゴリズムを適切にデザインしていくことである。

06. デジタルダブル

・デジタルツイン(現実世界のものを仮想世界でリアルに表現したモノ)は製造業や産業界で

 ビルドインされてきている。デジタルダブルはそれらをさらにパーソナライズしたモノである。

 twitterなどのSNSは仮想世界において自分を表現したモノである。

・個人にパーソナライズされた娯楽コンテンツが提供され、それらが他のサービスと融合していく。

 近い将来、私たちは自分たちの利益を最適化するための設計・管理を自ら行うように変わっていく。

07. 生命中心デザイン

・人間中心のデザインではなく、人間以外の生命も意識した、生命中心の最適化デザインが求められている。

 私たちの消費行動についても環境、社会などを意識したより複雑な視点で見直しが行われている。